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「カニという道楽 ズワイガニと日本人の物語」出版
~70歳の社会学研究科研究員・広尾克子さん

[ 編集者:広報室  2019年10月24日 更新 ]

水揚げ漁港や料理店を歩き、歴史・文化もたどった研究成果

「カニという道楽」

「カニという道楽」


 関西学院大学大学院社会学研究科で学んだ70歳の女性研究員が10月9日付で、「カニという道楽~ズワイガニと日本人の物語」(西日本出版社刊、1500円=税別)という本を出版しました。もともとは企業に勤めながら、友人たちと毎年1回、山陰の浜を訪ねてカニを満喫していた「カニツーリズムの体現者」でしたが、退職した後の10年ほど前、年配の漁師から「昔は浜にころがっていた」「畑の肥やしやった」という話を聞いて、どのような経緯で「冬の味覚の王様」になったのかと興味がわき、「カニ好きの私が解き明かそう」と調べ始めたといいます。「ドラマが潜んでいるに違いない」と、大学院で調査方法を学んだ後、但馬、丹後、越前とズワイガニの産地を巡って話を聞き、ほかの種類のカニも含め歴史と文化、さらにはカニ料理専門店「かに道楽」の創意工夫、成功の裏話などまで多角的に切り込んでいます。

広尾克子さん

広尾克子さん

 著者は、兵庫県西宮市在住の広尾克子さん(1949年2月生まれ)。大学卒業後、旅行会社に29年勤めたあと2000年に退職。2010年ごろに漁師の話を耳にし、2013年に関西学院大学大学院社会学研究科に入学。博士後期課程を単位取得退学し、現在は同研究科に研究員として在学中です。資源の減少が続き、年々価格が高騰する一方のズワイガニ。漁船の乗組員と後継者問題のことにもふれています。「食べるだけでなく、多くの人に知ってほしい」と話しています。

■「カニという道楽~ズワイガニと日本人の物語」の内容は次の通り。
序   ズワイガニとは?
第1章 カニを都市に持ち込んだ人
第2章 カニツーリズム誕生とカニの流通
第3章 カニ産地を行く
   コラム カニの供養と伝承
第4章 ズワイガニの日本史
   コラム カニ食文化の周辺から
第5章 カニという道楽を守るために