Facebook Youtube Twitter LinkedIn

交通アクセス

「生殖細胞による次世代を再生産する仕組みの解明」―高品質iPS細胞作製への応用に期待―

[ 編集者:広報室  2016年11月18日 更新 ]
記者会見の様子

記者会見の様子

 関西学院大学理工学部の関由行(せきよしゆき)准教授の研究グループは、マウス生殖細胞による発生プロセス巻き戻し機構を解明しました。マウスの発生過程において、卵・精子の起源である始原生殖細胞は多能性を消失したエピブラストから出現し、多能性を制御する転写因子群の発現を誘導することで「潜在的」多能性を獲得します(発生プロセスの巻き戻し)。関らは、始原生殖細胞特異的に発現する転写制御因子PRDM14をエピブラスト様細胞で強制的に発現することで、多能性幹細胞であるES細胞への脱分化を誘導できることを見出しました。

 今回の研究は、PRDM14が生殖細胞による「潜在的」多能性獲得機構の最上流で働くことを示しています。また、PRDM14が、iPS細胞作製のキーファクターであるOCT3/4の標的遺伝子領域への結合を促進することも突き止め、iPS細胞作製の新手法の開発に繋がることが期待できます。
 この研究成果は11月17日に3大科学誌「セル」の姉妹紙「ステムセルリポーツ」に掲載されました。

 関准教授は「今回、マウスES細胞を用いてPRDM14が多能性獲得を統合的に制御していることを突き止めました。ヒトとマウスでは初期胚の形態・様式が大きく異なるため、今後はヒトES/iPS細胞を用いて、再生医療や生殖補助医療の基盤になるような研究を行っていく予定です」と話しています。
 
 詳細は以下のプレスリリースをご参照ください。

・朝日新聞(11月18日朝刊・社会面)、日経産業新聞(11月18日朝刊)、神戸新聞(11月18日朝刊・社会面)、読売新聞(11月18日夕刊・社会面)に掲載されました。