Instagram Facebook Youtube Twitter LinkedIn

交通アクセス

桑山敬己・社会学部教授がAsian Anthropology誌「2017 Best Paper Prize」を受賞

[ 編集者:広報室  2018年12月15日 更新 ]
 桑山敬己・社会学部教授が、Asian Anthropology誌の2017 Best Paper Prizeを受賞しました。桑山教授は「大変名誉なことで喜んでいます。多くの方に読んでいただけたら幸いです」と話しています。

受賞対象論文は、以下の通り。
T. Kuwayama, Japanese Anthropology, Neoliberal Knowledge Structuring, and the Rise of Audit Culture: Lessons from the Academic World System, Asian Anthropology (1683478X). Sep2017, Vol. 16 Issue 3, p159-171. 13p. DOI: 10.1080/1683478X.2017.1346891.

【論文要旨】
本論は、文化人類学を例にとって、20年ほど前に筆者が提唱した「知の世界システム」における日本および東アジアの学問的周辺性を、近年のネオリベラリズムと監査文化の高等教育への影響に鑑み、より広い観点から考察したものである。特に、世界大学ランキングが序列意識の強い東アジア諸国を刺激して、国際的認知度の高い英語ジャーナルに投稿したり、英語で講義を行ったりするように教員が迫られるなど、大学での研究・教育の在り方が大きく変化しつつある事実を指摘した。こうした急激な変化は、うまく対応できた場合は日本や他の東アジア諸国の学問的地位を向上させるが、既存の伝統や蓄積を蔑ろにする形で学問を再編成することになりかねない。特に言語への依存率が高い人文社会科学では、そのように危惧される。要は、日本を含む今日の東アジアの研究者は、世界進出の機会を得つつあると同時に、自己崩壊の危機に瀕しているわけで、この難局をどのように乗り切るかが問われている。

 本論文は以下のサイトで2019年12月末日まで無料でダウンロードできます。