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「人道支援とグローバルガバナンス」 赤星聖 法学部助教

赤星聖 法学部助教


【専門分野】
 国際政治論、グローバルガバナンス、強制移動

【研究内容】
 シリア危機やイエメンなどで続く武力紛争や、東日本大震災といった大規模な自然災害が発生した場合、その初期対応で最も重要になるのは、人道支援を提供すること、すなわち、復興の担い手となる人々のいのちを助け、危機の中にあってもその尊厳ある生活をなり立たせていくことです。

 私はこれまで、国家や国連機関、NGOといった様々なアクターが、より良い人道支援の提供を達成するためにどのように協力してきたのかを、歴史的な資料調査や、研究者や国連職員へのインタビュー調査を用いて、分析してきました。 近年では、人道支援の規模が著しく拡大し、人道支援を必要とする人数は10年前の約2.5倍、人道支援必要額はおよそ3倍となっています 。人道ニーズの増大と限りある資源というジレンマの中で、効率的かつ効果的な人道支援の提供を実現するためには、各アクターの協力が欠かせません。

 このような状況を踏まえて、2016年5月には、トルコのイスタンブールで世界人道サミットという会議が開かれました。そこでは、国家や国際機関だけではなく、企業やNGO、そして人道危機に見舞われた被災者自身が議論に参加し、人道支援をどのように改革すべきか、多様な立場から議論がなされました。今後は、様々なアクターが世界人道サミットの中で自発的に提示した約束(コミットメント)が、どのように実施されていくのかを分析し、より良い人道支援を構想するための手がかりを提供できればと思っています。