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「環境やエネルギー問題を解決する金属錯体」 田中大輔 理工学部准教授

田中大輔 理工学部准教授


【専門分野】
 錯体化学

【研究内容】
 私は金属錯体と呼ばれる物質の研究を通して、環境問題やエネルギー問題を解決するような、新しい材料の開発に取り組んでいます。

 化学物質は大きく分けて有機化合物と無機化合物の2つに大別されると思います。金属錯体と言うのは、この2つの物質の性質を併せ持った材料です。例えば、無機物質である鉄などの金属は酸に溶けて陽イオンとなって水中に溶けることができます。この水中に溶けたイオン一つを拡大してみてみると、水がきれいに6個結合した構造を取ることが知られています。これが金属錯体です。私の研究では、水の代わりに様々な有機分子を用いて金属錯体を合成し、温暖化ガスを除去する材料や、コンピュータのメモリに使うことができるかもしれない物質の開発を進めています。

 例えば、金属イオンと、2か所で金属イオンと結合することができる有機分子を反応させると、分子のサイズの穴の開いたMOFと呼ばれる材料を合成することができます。このような材料は、分子サイズの穴の中に、温暖化ガスや有毒物質を取り込むことが可能なため、環境問題を解決することができる物質として大変期待されています。

 また、私の研究室では、物質の合成だけではなく電子顕微鏡やプローブ顕微鏡と呼ばれる特殊な顕微鏡を用いて、目で見ることが不可能な分子の世界で何が起きているのかを観察しています。

 私たちはこれらの研究を通して、世の中を変えるような新しい物質の開発を目指して日々研究を進めています。